ロレックスや、オメガなどといったブランド時計のオーバーホール・修理は、やはりそれぞれのメーカーに任せるのが良いのか?
このような疑問をお持ちの方は、多くいらっしゃるのではないかと思います。
このような疑問は、機械式時計を維持していく中で必ず起こりえる問題でもありますよね。
そこで今回は、そんな時計メンテナンスに関して正規メーカーに対する私なりの考えをお伝えしてみようと思います。
正規と民間との違いとは何でしょうか?
まずは、正規メンテナンスとは、どういったことかご存知でしょうか?
ロレックスやオメガなどの高級時計には、正規販売代理店が国内に存在していますが、この正規販売代理店経由でメンテナンスされる場合や、直接ロレックスやオメガなどのピックアップサービスなどを利用してメンテナンスに出される場合を正規メンテナンスと呼んだりします。
一方、時計修理専門店や並行輸入販売店経由での時計メンテナンスなどの場合を、非正規・民間業者などと呼んでいます。
では、この両者の違いは何なのでしょうか?
それは、そのメンテナンス料金に大きな違いがあると言っていいのではないかと思っています。
ロレックスやオメガなどの時計メンテナンスを行う時計技師の資格は、民間であろうとメーカーであろうと同じ資格を有した時計技師によって行われています。
これがいわゆる1級時計技師という資格となるのです。
オーバーホール・修理を行うには、この1級時計技師でなければ行えないからです。
ですので、メーカーの技術者であろうと民間の技術者であろうと、結局はその技術者ごとの経験や、持ち合わせた技能によって技術的な違いが生まれるのであって、時計メンテナンスに対する評価としては、メーカー・民間といったくくりだけで一概に判断できないということなのです。
時計メンテナンスはクルマと同じ
時計メンテナンスをわかりやすく例えるならば、それはクルマのメンテナンスと同じということが言えるかもしれません。
あなたがもし、自身の愛車をメンテナンスに出す場合には、ディラーでのメンテナンスか民間業者のメンテナンスかということになると思います。
この場合のメリットとしては、それぞれあるでしょうが、ディラーに出す場合の最大のメリットといえば、やはり安心・安全といったことがあるのではないでしょうか?
ですが、その引き換えとして高額な費用の対価を支払うわけです。
逆に、民間業者であった場合のメッリトとしては、対価として支払う費用がディラーに比べると割安な場合がほとんどです。
しかし、この場合の両者も自動車整備士の資格は同じなわけです。
クルマの場合も時計の場合も、メーカーが安心・安全だとの認識から、その対価として支払う費用が民間のそれよりも高額となるわけです。
ですが、クルマも時計も使用される交換部品は同じ純正部品なわけです。
結局のところは、その技術者の技能や経験で判断するべきであって、メーカーやディラーだからとか、民間だからといったくくりだけで判断されるべきではないということです。
しかし!一定のクオリティーはおさえておくべき
メーカーよりも割安な場合が多い民間の時計メンテナンスですが、その費用だけに目を向けていてはダメだということです。
メーカーであっても、それぞれの時計技師の質やブランドの質が必ずしも高いとはいえないのも事実ですが、民間の時計修理専門店においてはメーカーと同等か、またはそれ以上を求められる民間業者であるかの見極めが必要なのも確かです。
それは何も、時計修理の技術だけだはなく、梱包から配送までを含めてトータルで信頼できるか?ということです。
ですので、あなたが時計修理・オーバーホールを民間業者に依頼したい場合は、技術力も含めたトータルで信頼できる業者を見極める必要があるというわけです。
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最後に
「安心・安全」が最優先だと考える方はメーカーによる正規メンテナンスが良いでしょう。
また、メーカーにはこだわらないが末永く使っていきたいからメンテナンスの費用は抑えて、定期的なメンテナンスを行うことが時計のコンディションを最良に保つことにつながると思われるのならば「民間業者」が良いでしょう。
今では、メーカー出身者の時計技師が民間の時計修理専門店にも多数在籍しており、メーカーと民間との技術的な差はほとんどないといってもいいのではないかと思います。
しかしながら、安心・安全なイメージのメーカーに比べて民間業者のそれは、必ずしもそうではないかもしれませんので、民間業者の中から最良な業者を見極める目も必要だということです。
今回は、ロレックスやオメガなどといった高級時計を維持していく為には欠かせない、オーバーホール・修理に出す際には、やはりメーカーがいいのか?について、管理人の私の考えを述べさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
機械式時計の維持には、どうしても定期的なメンテナンスが欠かせません。
そのためには、メンテナンス費用の負担の軽減を測る意味でも、民間業者による時計メンテナンスもアリだというのが、管理人の私の考えとなります。
あなたの時計メンテナンスの参考にされてみてはいかがかと思います。