OMEGA SPEED MASTERには、トリプルカレンダーや日付カレンダー無し、クロノグラフのインダイヤルが縦に並ぶモデルや横に並ぶモデルがそれぞれありますがOMEGA SPEED MASTERを大きく分けると2つのモデルに分けることが出来ます。
- ①自動巻きモデル
- ②手巻きモデル
OMEGA SPEED MASTERにおける、それぞれの特徴的なトラブルとその対処法などと共に修理費用の概算も合わせて紹介してみようと思います。
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2つのモデルに共通するトラブル
①止まる
リューズを使って手動巻き上げをしても手応えがなく軽い場合はゼンマイ切れの可能性がとても高いようです。
このゼンマイ切れは前触れもなく突然切れてしまうようです。
ゼンマイ交換 5,000円~
②クロノグラフの動作不良
クロノグラフの動作不良の原因のほとんどがカム軸の破損やスライドピニオンが破損することによって起こります。
カム軸などの破損は、時計を落としたなどの衝撃によって起こる事が多いですが油切れによる軸の摩耗によっても起こります。
カム軸部品代 2,000円~
③12時間計の針が勝手に進む
ストップウォッチボタンを押してもいないのに12時間計の針が勝手に進むことがあります。
通常はストップウォッチの歯車は、ストッパーによって停止しています。このストッパーが摩耗することによって起こります。
このストッパートラブルはよくあるトラブルのようで、今では金属製の純正強化部品が出ていますので歯車とのセットでの交換が可能です。
ストッパー交換 8,000円~
④異状に進む
1時間に5分・1日に1時間以上も進んでしまうような異常な時間の狂いは、ヒゲゼンマイの絡みつきが主な原因です。
ヒゲゼンマイは、時計の心臓部にあたる振り子の中心にある渦巻状のバネですが、時計を落とすなどの衝撃が加わることで、このヒゲゼンマイの中心がずれたり歪んだりすることで起こります。
ヒゲゼンマイは修正することが可能ですので修正してもらいましょう。
ヒゲゼンマイ修正 3,000円~
⑤プッシュボタンのトラブル
プッシュボタンは内側からネジで固定されているので、簡単に緩んだりしないのですが長年の使用でまれに緩むこともあるようです。
内部にはパッキンが挿入されていますが、油切れやゴミの侵入で痛むことがあります。
プッシュベース交換 4,000円~
⑥リューズのトラブル
リューズ内部に挿入されているパッキンは、経年劣化してしまうために定期的な交換が必要です。
リューズ交換 5,000円~
⑦ガラスの曇りや水の侵入
曇りや水の侵入を確認された場合は早急な対応が必要です。
水の侵入があれば、約3日ほどで内部の機械にサビが発生してしまい、緊急処置をしないと修理費用が高額になっていきますので1分でも早く専門家への連絡が必要です。
修理費用 要相談
手巻きモデルで気をつけるトラブル
手巻きモデルは、リューズを使って手動巻き上げを頻繁に行わなければならないために、自動巻きモデルに比べるとリューズのトラブルが多いようです。
ゼンマイの巻き上げ時に手応えが軽く感じられるようになったら早めにメンテナンスに出しましょう。
リューズ交換 5,000円~
まとめ
OMEGA SPEED MASTERに限らず、時計は調子が悪くなる前にメンテナンスを行うのが基本です。ここで紹介したトラブルも、そのほとんどが定期的なメンテナンスで防ぐことが出来ます。
あなたの大切なOMEGA SPEED MASTERを、末永く使っていくためにも信頼のおける時計技術者を見つけることは大変重要です。