ロレックスに代表されるような高級時計における「保証書」というものを、あなたはどう認識しているでしょうか?一般的に「保証書」がある事で所持しているロレックスが「本物」と証明できるものとして認識をされていると思います。
ですので、当然そのロレックスの修理・オーバーホールといったメンテナンスにおいても、この「保証書」が重要なのでは?と考えるのは当然です。ちなみにロレックスの「保証書」には、国内の正規代理店での購入の場合の「保証書」と、国外や並行輸入品の購入での「国際保証書」という2種類が存在します。
それぞれの「保証書」に違いがあるように、「保証書」の違いによってロレックスの修理やオーバーホールなどのメンテナンスに違いがあると思われているロレックスユーザーの方もいらっしゃるようです。
また、オークションや中古でロレックスを購入された方の中には、「保証書」がないロレックスを購入されたという方、親類や知人から譲り受けられて「保証書」がないという方もいらっしゃるでしょう。「保証書」が無い為に今お持ちのロレックスの修理やオーバーホールを躊躇われている方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、ロレックスの修理・オーバーホールなどのメンテナンスを受ける際の「保証書」の必要性などについてお伝えしていきます。
ロレックスの修理・オーバーホールに保証書は必要ですか?
結論から申しますと
修理やオーバーホールに「保証書」は必要ありません!
ロレックスの保証書は、本物だという証明書のようなものですので修理を依頼しようした時に無かったら焦りますよね。ですが、安心して下さい。特に心配することは全く無く修理やオーバーホールに出す事が出来ます。保証書は無くても大丈夫です。
そもそもこの「保証書」というものは、購入された方に対する安心を形にしたようなものであって、この「保証書」があるから「本物」、ないから「偽物」との判断をロレックス側は行っておりません。
その証拠に、他人から譲り受けたもしくは購入したロレックスに「保証書」がついていない場合の「本物」か「偽物」かを判断することを目的としてオーバーホール依頼をする方が一定数存在します。
このロレックスの修理・オーバーホールは、「偽物」であった場合は速やかに返送され、一切の修理・オーバーホールを受け付けてもらうことが出来ません。このことは、ロレックスのメーカーであろうと民間の時計修理店であっても同じです。ですので、あなたのロレックスが本物であるならば「保証書」の有無は一切関係ありません。保証書が無くても本物であれば修理・オーバーホールを受け付けてもらえます。
保証書の意味合い
ロレックスの保証書の意味合いとしては、本物かどうかという観点でいうと大いにあるかもしれません。ですが、修理・オーバーホールなどのサービスとなると存在価値はあまりありません。なので、保証書の効果として大きく発揮するのは保障期間内での故障にあります。
万が一保障期間内に故障しまっても、その保証内容に適した故障であれば、保証書の掲示によって交換部品代、修理代が無料等のサービスを受けられます。この保証期間に大きく関係してくるのが、日本国内での正規代理店での「保証書」と海外や並行輸入品での「国際保証書」での保障期間の違いです。
日本国内での正規代理店の保証はそのロレックスを買った日から有効になります。一方、並行輸入品などでの「国際保証書」の保障期間は、そのロレックスを海外の正規店で並行輸入店が買い付けた日からとなります。なお、「国際保証書」には買い付けられた都市の記載もされています。
ですので、並行輸入品でのロレックスは、店頭に並んでいた期間が長いほど購入後の保障期間も短くなるというわけです。並行輸入品は安く手に入れることができますが、そのようなデメリットもあるのです。
保証書がない、保証書を無くしてしまった、そんな方もいるかもしれませんが、保証書の再発行はほとんど不可能と考えた方がよいでしょう。保証書は正規のルートによって販売されたという証明書でもあります。実際に正規のルートで販売されたものなのか、購入された日が偽りなくその日なのか、一度購入された商品を後になって判定することは非常に難しいためです。保証書を持っている方は大事に保管しておきましょう。
最後に
今回は、ロレックスの保証書がなくても修理・オーバーホールは受けられるのか?についてお伝えしてみましたが参考になったでしょうか。
ロレックスなどの高級時計における「保証書」というものの大きな意味合いは、保証書に記載されている保障期間内での故障や不具合に対する保障があるという事です。
さらには、その保証書がある事で得られる安心感が大きいのではないかと思います。
ですが、この保証書はロレックスの修理・オーバーホールにおいては何の意味もなしません。
保証書があろうとなかろうとあなたのロレックスが本物であるのならば、修理・オーバーホールの依頼には何の支障もありませんよ。
保証書の有無で修理やオーバーホールを迷っていた方はこれを機に依頼してみてはいかがでしょうか?